
| 真ん中にあるのはお墓です。私の心の中にある「せつない気持ち」「やるせない気持ち」「ことばにできない気持ち」・・・。 そんな行き場をなくした気持ちたちを弔いました。 |
| この箱庭を作る前にちょうど、神戸の少年事件の被害者のお父さんが書かれた本を読んでいました。本自体は途中までしか読んでいなかったのですが、なぜか、こどもを亡くした親のどうしようもなく、やるせない気持ちというものがとても強く印象に残りました。私には子供もいないし、実際に身近な肉親を亡くした経験もまだあまりせん。もともと子供を亡くしたお父さんの気持ちになってこの箱庭を作ったのですが、自分の中にもやもやして、やり場のない気持ちがあったんだということを実感しました。 金色の箱の上には言葉が書いてあります(画面上ではわかりずらいと思いますが)。だれのお墓かわかるように。。ちゃんとさよならを言うことって、簡単なようでむずかしい・・・だからこそ、大切なことなのかもしれませんね。。 ちなみに、このときにできた詩がこれです。 |

| 海で囲まれた小さな島にはいつもおだやかでのんびりとした空気がながれています。島の中の小高い山には山の神さまが祭られています。島の人々は船にのって近くの地へと自由に行き来しています。 |
| これは、この少し前にわたしが両親といった父親の生まれ故郷の島をイメージして作りました。私にすれば父の故郷なのですが、今は親戚も島からはみんなでてしまっているので、私には生まれてはじめての訪問でした。親戚に島の中を案内してもらったのですが、父が幼いころ住んでいた家の跡にいったり、島を見渡せる小高い公園に行ったり、、なんだかとっても記憶に残る旅になったのです。その島をあらためて箱庭で表わしてみたのですが、島に行ったときの雰囲気がよくでていて、とても気に入ってます。 |
その2

| ”わたしは怒っているんだぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!” |
| わたしは自分の中にある怒りを表現するのがすごく苦手です。この時はそれを箱庭で表現してみたくて、最初にその1を作りました。自分では結構怒りを表現しているつもりなのに、周りの人の感想を聞いてみると、「きれいだね・・・」と言われ、高橋さんにも、「怒りをわざときれいに表現しようとしているんじゃない?」と言われ、すごくショックを受けました。でも確かに自分でもよく見てみてるとぜんぜん、怒りが表現できてないのです。 そこでもう一度作りなおしたものが、その2の箱庭です。ピストルとかナイフとかを置くのはちょっと抵抗がありましたが、いろんなものを置いていくうちに違和感はなくなりました。そして、じぶんの中が少しスッキリしました。その2をみて、「ぜんぜん、その1と違うじゃなーい。この方が怒っているっていうのがちゃんと伝わってくるよ。」と高橋さんに言われてとても嬉しかったのを覚えています。 わたしは怒りを表現することを”はずかしい”とか”みっともない”ってずーっと思ってたんです。だから、自分の中では怒っていても、その気持ちを相手に伝えるのがすごくイヤでした。格好悪い自分を他人に見せるのがイヤだったのかなぁ・・・。でも、どんな気持ちでも、ちゃんと表現してあげることが大切なんだなぁ〜と実感しました。 がしかし・・・その後、、この箱庭の写真を知人にみせたところ、”へっ、これが怒り?”と言われてしまい、”まだまだ甘い。もっと怒っていいんだぞ〜!!”と言われてしまいました。。。トホホ(~_~;)みんながみんな同じように受け取ってくれるわけではないんですね〜・・・当たり前だけど。 |

| 真ん中の女の子は花嫁さんらしく、まわりの友達(動物たち)に祝福されているようです。 |
| 女の子を一目見た時に、使いたい!と思ったら自然とこのようなりました。ぬいぐるみを置いたのも実ははじめてかもしれません。高橋さんに「”準備ができました”と言っているようね。」といわれ、「そうだなぁ〜」と自分でも思いました。新たな旅への準備ができたということかな〜 |
| この作品で96年8月から始まった私の箱庭の一連の旅は一時終了となります。約2年半の間に29の作品を作りました。最初のころからは想像もつかないほど、箱庭を通していろんな自分を知り変わり、そして、実際の生活でも山あり谷ありいろんなことを経験しました。たったの?2年半だったけれども、とても充実した時間を過ごしたような気がします。 ここまで見ていただいたみなさん、ありがとう。これからも私の新たなる旅は続いていきますよ〜。 |
